以前に、サンフランシスコの小学校を対象に
とある実験が行われました。
まず、知能テストのようなものを行います。
研修者の方は、その結果を受けて教師に対し、
「この子は伸びる可能性が高い」と教えました。
ただ、実際には知能テストに意味はなく、
無作為で選んだ生徒を名指ししたそうです。
教師たちは、この研究者の言葉を受けて、
名指しされた生徒に対し、「この子は成長する」という
期待を込めて接することになりました。
すると、何が起こったか…。
本当に、その生徒たちの成績が伸びたのです。
一体、何が要因で成績が伸びたのかというと
それは、教師からの期待です。
実は、人は期待されることで、
意識的か無意識的かに期待に応えようとする心理特性を持っています。
これを心理学用語でピグマリオン効果と言います。
もちろん、これは学校に限った話ではありません。
ビジネスにおける部下や後輩の教育にも同じことが言えます。
ただ、当然ではありますが、単に口先だけで
「君には期待しているぞ」と
声かけをしても効果は現れません。
重要なのは、本気で期待を持ち、
教育に携わることなのです。
「目の前の人は、自分の心を映す鏡」という言葉もあります。
人が持つ真剣さや一生懸命さというのは、
しっかりと相手に伝わりますので、
ぜひ、本気の教育、本気のコミュニケーションを心掛けていきましょう。