今日は消費者心理にかんする一分間スピーチを行います。
みなさんはAIDMA理論をご存知でしょうか。
消費者が広告を見てから商品の購入に至るまでの心理プロセス理論で、
- Attention・関心
- Interest・興味
- Desire・欲求
- Memory・記憶
- Action・行動
の頭文字を取ったものです。
そのあと、2005年くらいに電通がAISASという新理論を発表しました。
こちらはインターネット普及時代の心理プロセスです。
関心・興味までは同じで、そのあとは
Seach(検索)・Action(行動)・Share(共有)と続きます。
そして2010年に「サトナオ・オープン・ラボ」から
AISASに続くSIPSが発表され話題になっています。
こちらはTwitterやSNSなどのソーシャルメディアの台頭に当てたものです。
それぞれ
- Sympathize 共感
- Identify 確認
- Participate 参加
- Share & Spread 共有・拡散
となっています。
誰かが発信した内容に共感を持つことからスタートするんですね。
そして、自分が実際に使用したり、良い情報だと感じたりしたら、
自分でもそれを発信し、拡散されるという流れになっています。
すべてがすべてSIPSになるというわけではありませんし、
そもそもSIPSが完全な理論と言えるわけでもありませんが、
新たな販促の指針として参考になると思います。
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以下は私個人としての考えです。
Aを重んじる私はどうしてもAttentionを捨てきれないでいます。
ただ、ASIPSにするという意味ではありません。
そもそも私は、AIDMAやAISAS、さらには教育工学のARCSにおける
Attentionの位置づけに疑問を持っています。
AIDMAでは、興味・欲求がさらに関心を強め、
ARCSでも関連性・自信・満足感が関心を強めると考えられます。
ですから、今回ご紹介してきたAIDMA~SIPS、そしてARCSの土台に
Attentionがあるのではないかと思います。
(分数のような形をイメージしてください。Aが分母・それ以外が分子の位置です)