朝礼ネタ 原因論と目的論

さて、みなさんは原因論と目的論をご存知でしょうか?原因論というのは、原因論はすでに起こったできごとに対し、「なぜ?なぜ?」と過去を解明していく方法です。主に事件や事故の原因を見つけるのに適していますが、対人での質問には適していません。

一方の目的論はすでに起こったできごとに対し、「どうすれば良いのか」未来を解明していく方法です。私は子どもの教育に、この目的論の質問を使うように心がけています。

私の息子は中学生でサッカーの習い事をしています。ちょっと生意気な子で、自分で出したパスやシュートなどに、「今のパスは60点だな。」と採点します。

ここで原因論的な視点を持った人だと、「何ができなかったんだ」「他に何ができないことは無いか」「このままだとどうなる」とかなり高圧的な詰問になります。質問ではなく詰問です。

一方、目的論で考えると「その60点は何ができたの?」「他にできたことはある?」「もっと点数を上げるにはどうすれば良いと思う?」「パスを出すときに大切にしていることは何?」「じゃあ、今すぐできることは?」と、一切のプレッシャーを与えずに問題の解決へと目を向けることができます。

やっていることは同じですが、聴き方1つで相手に与える印象や、答えの出しやすさが大きく変わってきます。原因論と目的論にご興味のある方は、嫌われる勇気などで有名になったアドラー心理学について学んでみることをお勧めします。

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