先日、私の友人が「上司に怒られたけど、なぜ怒られたのか分からない」といってきたので、LINEのやりとりを見せてもらいました。どうやら、その上司の方は入院されていて、たまに状況の確認をしていたそうです。そしてその上司の方が怒りだす直前のメッセージを見ると、次のように書かれていました。
「仕事は順調です。○○さんがいなくても平気ですよ。」
私はこれを見て「あー、これか」と思いました。とりあえず、友人と上司の人間関係や仕事の状況など一切を切り離し、言葉だけで判断すると2つの意味で解釈をすることができます。
まず1つ目は「みんなで力を合わせて頑張っています」ということ。こちらは問題ないですね。問題はもう1つの方。それは、「○○さんは不要です」という解釈です。確かに「いなくても平気」というのは失礼にあたりますね。私は友人にこの2つの解釈を伝えたところ大慌てで謝罪をしていました。
この言葉は、直接伝えても失礼にあたるものですが、もしかするとその場の雰囲気や表情、また前後のやりとりなどで正しい意図が伝わるかもしれません。でも、メールやSNSなど、顔が見えないやりとりでは、こちらの表情や感情が伝わらないですし、相手の心情もわからないままです。だからこそ、正しい解釈ができる文章を作成する技術が求められます。
これはビジネス文書やビジネスメールも同じです。誰が読んでも100%同じように解釈される文章を作成できるよう、客観的な読み返しを心掛けましょう。