先日、我が家の近くにもカウントダウン式の歩行者信号が設置されました。普段、徒歩で移動している身からすると、どのくらいで信号が変わるかが分かるのはストレスがなくて良いと思います。
ただ、その反面で今度は自動車側にデメリットをもたらしているそうです。従来から黄色信号になると、スピードを上げて信号を渡り切ろうする車がいました。それがカウントダウン式の歩行者信号が設置されたことで、今度はそのカウントダウンを見て信号が変わるタイミングを測る方が出てきているのです。
つまり、黄色信号になる前からスピードを上げる車が増えた…ということですね。実際に海外ではカウントダウン式の信号を設置したことで歩行者の事故は減少したけれど、車の事故が大きく増加した…というデータが出ています。
先を予測できる…というのは人間が持つ素晴らしいスキルなのですが、予測をするからこそ、錯覚や思い違いが発生することを忘れてはなりません。「予測」は人間の本能ですから、こうした錯覚や思い違いは誰もが起こすものと考えた方が良いでしょう。
普段からの確認を大切にして、先を予測しつつも確実な行動とっていきたいですね。