バラエティ番組などに多い手法として「笑い声を入れる」というものがあります。観客の笑い声が入ることもあれば、あえて録音された笑い声を流すこともあります。視聴者の中には「この笑い声が嫌い」という方もいるのですが、それ以上の大きな効果が得られる演出となっています。
では、なぜ「笑い声」が流れるようになっているのでしょうか。その理由は、視聴者に笑いのポイントを伝えたり、笑いを誘発させたりすることにあります。
人は、同調行動と言って、みんなと同じ行動をとることに安心感を得る傾向があります。そのため、みんなが笑っているような演出が入ると、本当に面白く感じたり、一緒に笑ったりするようになるのです。ちなみに、これは「えーっ!?」という驚きの声にも同じような効果があります。
そのため、もしテレビから笑い声の演出が無くなると、今まで面白いと思ってみていたものが、面白く感じなくなってしまうこともあります。おそらく、この笑い声があったからこそ一発が当たった芸人さんなどもいらっしゃることでしょう。
このように、笑い声や驚きの声を入れるのは、テレビにとって非常に有効な手法となっています。でも、私たちの仕事の中では、こうした笑い声や驚きの声を流すわけにはいきません。でも、こうした同調行動を引き起こしやすくなる魔法のフレーズがあります。それは、「みんなが買われています」とか「みんなが素晴らしいとおっしゃっていました」などのように、あたかも他のお客様がみんなおすすめしているかのように伝えることです。
こうしたちょっとしたテクニックを覚えておくと、成約率のアップに繋がります。