今日は、「間(あいだ)」という言葉について
お話したいと思います。
みなさんは、「間」という言葉を使わずに、
「間」の意味や概念を説明することができますか?
もちろん「ま」や「空間」といった言葉もNGです。
では、少し短いですが5秒間だけ考えてみてください。
はい、ありがとうございます。
この間のテレビ番組で国語学者の金田一先生が、
こんなことをおっしゃっていました。
新しい辞書が発売されると、
そのライバル会社が真っ先に調べるのが「間」という言葉です。
なぜなら、意外に簡単な言葉ほど説明するのが難しいからです。
私は、この番組を見てから書店やインターネットで
それぞれの会社の「間」の意味を調べてみました。
中には「間(ま)」や「空間」という言葉を使って説明していたものや
難しい言葉や概念を並べ、ただただ難しく表現している会社もありました。
ちなみに私は「2つの対象に挟まれた領域(もしくは部分)」と説明します。
2つの物質という言葉も考えたのですが、
間には時間のように物質以外にも使用されるので、対象という言葉を使いました。
私たちの商品やサービスについて説明をするとき、
難しい言葉や概念ほど、しっかりと伝え方に対策がなされています。
でも、簡単な言葉はそうではありません。
もしかすると、私たちが「簡単だ」と思い込んでいるだけで
うまくお客様に伝わっていない言葉もあるかもしれませんね。
もし、お客様とのコミュニケーションがうまく運べなかったときには
難しい言葉だけでなく、全体の表現力に注目するようにしたいと思います。