7月30日の朝礼ネタ 梅干しの日

本日7月30日は梅干しの日です。では、一度目を閉じてください。今から私がお話したとおりのことを頭に強く思い描いてみてください。みなさんの目の前には1粒の梅干しがあります。身が大きめで、とっても酸っぱそうな梅干しです。みなさんは、その梅干しを手に取り、ゆっくりと口に含みました。さて、その梅干しはどのような味がするのでしょうか。

はい、ありがとうございます。もう目を開けていただいて大丈夫です。こうして梅干しのことを強く思うと、ついつい涎(よだれ)が出てきてしまいますよね。これは、梅干しが持つ塩辛さや酸味に備えようとする条件反射から来るものです。言わば人間の本能のひとつです。

普段、私たちが行っているコミュニケーションには、相手の本能や感覚を利用したテクニックもあります。そもそも、人も心を動かすためには感情を揺さぶることが重要になってくるのですが、そのために求められるのが感覚的な伝達です。理屈や論理ではないんです。むしろ、理屈や論理は、商品を購入するなどの行動を起こしたあとに、自分を納得させたり、正当化をするために考えることが多いです。

たとえば営業であれば顧客の心を揺さぶるのは商品のスペックではありません。商品を使い方や使い道を紹介する中で、顧客に対して顧客自身がその商品を使っている姿を連想させることができれば、商品の情報などよりも遥かに心を揺さぶることに繋がっていきます。もちろん営業に限った話ではありません。教育やプレゼン、報告などありとあらゆるコミュニケーションで感覚的な伝達が重要になることをしっかりと覚えておきましょう。

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