毎月23日は「文の日」になっているのですが、文月である7月の23日だけは少し特別で「文月ふみの日」に制定されています。
最近、私の友人の中に手書きの手紙にこだわるようになった人がいます。最初は営業の仕事目的で書かされていただけだったのですが、相手から感謝の手紙を受け取った際に、手書きならではの温かみを感じたそうです。その実感は、自らも手紙を書いているからこそ得られたものです。手書きの手紙を書くのには、非常に時間がかかります。でも、その手紙にかけた時間だけ、相手のことを考え、相手のために行動をしていることになります。それに気づいて以来、積極的に手紙を送るようになったそうです。
私は、仕事も日常もパソコン漬けなので、正直、手書きが面倒です。字がヘタですし、書くのに時間はかかるし、間違えた場合は1からやり直し…。しかも、相手に届くのにも、返事が届くのにも時間がかかります。ただ、パソコンで機械的に作業をするということは、その分だけ一人ひとりのために使う時間、一人ひとりのお客様への思い入れなどが減っているのかもしれませんね。
「だから絶対に手書きが良いですよ!」とは言いません。正直なところ、印刷された文章に手書きの一言が入っているだけでも、その想いは十分に伝わると思います。大切なのは時間をかけることではありません。本当に大切なのは、相手のことを真剣に考えているかどうか…、そして、それを示す行動がとれているかどうかではないでしょうか。