昭和58年の今日は、ファミコンが発売された日ということで、本日、7月15日ファミコンの日となっています。(以下、必要に応じて「弟」を自分や友人に置き換えるなどしてお使いください)
これは私の弟の話なのですが、高校生のときに部活で伸び悩みを感じ、無断欠席し、ゲームセンターで遊んでいたことがありました。そのゲームセンターの帰り、偶然先輩に見つかって先生に怒られたそうなのですが、そのときの話がとても印象に残ったと、私に教えてくれました。
そのとき先生は「なぜゲームは面白いのか」と尋ねてきたそうです。弟が沈黙していたところ、先生が3つポイントを挙げました。1つ目はキャラクターに自分を投影できること。2つ目は、成長やクリアが容易であること。そして3つ目は次々と目標が見つかることです。つまり、ゲームの魅力は「常に目標を持ち続けられる上に、成長や自己達成が簡単に実感できる」という点にあるわけです。先生はさらに続けて、「ゲームをやるのは構わないが、成長や目標達成の容易性だけには捕らわれるな」と言われたそうです。
その後、弟は先生にそれまでの努力を認めてもらい、改めて成長を実感し、なぜ、自分がこれまでの努力ができたのかの振り返りを行いました。その結果、弟は最後まで部活をやり通すことができ、今でも一番の恩師として顧問の先生を挙げています。
私たちが、物事にやりがいを感じるヒントは、ゲームにあると思います。すなわち「目標→成長→達成→実感」のサイクルを回すことです。この中でも、忘れがちになってしまうのが努力や成長の実感です。これがなければ、ただ辛いだけで終わってしまうので、定期的に振り返りを行い、自分を承認することをお勧めします。これにより、自分をケアできるとともに、仕事へのモチベーションアップにつながります。