9月2日の朝礼ネタ 宝くじの日

9月2日は、「9と2」の語呂合わせで「くじ」となるため、宝くじの日に制定されています。

宝くじを買ったことがない人でも、宝くじ売り場をご覧になったことがある方は多いと思います。宝くじ売り場を見てみると、「当店から1等が出ました」とか「2等が何本出ました」などと表記されていることがありますね。この当たりの本数は、付近にある店舗同士であっても、大きな差が生じている場合もあります。

でも、普通に考えて、どのお店から宝くじを買ったとして当たりが出る確率は同じですよね。それにも関わらず、なぜ店舗によって当たりの本数に偏りが出るのでしょうか。

答えは簡単。少ししか宝くじが売れていない店舗に比べて、たくさんの宝くじを販売した店舗の方が、当たりが出る可能性が高いからです。さらに、「過去に当たりが出た」という触れ込みがあると、ゲン担ぎを大切にする人などがこぞってその店から購入するようになります。こうした広報活動により販売本数が増えれば、また当たりが出る可能性が上がるわけです。

もう一度言いますが、結局のところ私たちはどの店舗から購入しても当たる確率は変わりません。つまり、過去にどの店舗から何本の当たりが出ているかどうかは、これから宝くじを買うにあたって何の参考にもならない数字というわけです。

人生、こうした情報に流されつつ宝くじを楽しめる人が一番幸せなのかもしれません。ただ、ビジネスにおいてはそうもいきません。物事を冷静に見極め、それがどのような意味を持つのかをしっかりと考える習慣を身につけていきましょう。また、営業やマーケティングの観点からもこうした数字に影響される人がいることは無視すべきではないと思います。消費者を上図に誘導する1つのテクニックとして、このような事例をしっかりと頭に入れておきましょう。

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