さて、今から私がお話をするのは、
とある作品の一部になります。
ぜひ、何の作品かを予想しながら、
お聞きになってみてください。
ではいきます。
急用にときに限ってやってきて、長話をする客はにくらしい。
しかも、こちらから断ることのできない偉い人だと、なお困る。
それから他人のことは何でも羨ましがり、
自分のことはかわいそうと言う人。
他人の噂をして、些細なことでも知りたがったり聞きたがったりして、
教えてあげなければ逆恨みして、けなしたりする人。
あと、お話をしているときに、
でしゃばって自分ひとりで先回りする人もにくらしい。
眠たくて横になっているときの蚊!
これもイラッとくる!
あとは、うるさい車を乗り回す人もそう。
耳がついていないのかと思うほどにイライラする。
…というものです。
さて、何の作品かお分かりになりましたでしょうか。
実はこれ、清少納言の書いた枕草子にある「にくきもの」です。
その中から現代にも通じるものを抜粋してみましたが、いかがでしょうか。
私は、これを日本人なら知っておきたい日本文学という本で知りました。
もともと古典や文学にはまったく興味が無かったのですが、
過去に自分の好きなシリーズを出していた作者さんということもあって、
ちょっと手に取ってみたら非常に面白かったです。
清少納言意外にも様々な有名人が登場しますが、
そのいずれも、分かりやすく、
面白い部分を表現してくれているので
どんどん本の世界に引き込まれていきました。
一言で表すと共感ですね。
本の内容に共感できたからこそ、
すごく楽しめたのだと思います。
今回は、他でもない私自身が体験することになりましたが、
情報を受け取る側が、共感することができると、
コミュニケーションがスムーズに進むようになります。
これは、効果的な教育や営業のためにも欠かせないことだと思いますので、
相手のことを考えたコミュニケーションを心掛けます。