7月3日の朝礼ネタ 波の日

本日、7月3日は波の日です。

企業活動においては、激変する市場の波に乗り、それに対応した活動をしていくことが求められます。ただ、市場の変化は、誰かの手によって引き起こされるものであり、当然のことながら、市場において優位性を獲得できるのは、「波に乗るもの」ではなく、「波を作り出すもの」です。

自らの力で波を作り出すには、新しい技術の開発などが求められるイメージがありますが、そうでもありません。みなさんはイノベーションという言葉をご存知だと思います。イノベーションには「革新」という意味がありますが、決して、新しい技術の開発のことを指すわけではありません。イノベーションのキーワードは「結合」にあります。

たとえば、新しい技術と既存の商品の結合もイノベーションのもとになりますし、既存の技術との組み合わせであっても、それが斬新なものであればやはりイノベーションになります。

たとえば、3Mでは、粘着力の高い「のり」を開発するはずが、粘着力の弱い「のり」ができてしまいました。でも、きれいに剥がしやすいところに注目をして、メモ代わりに使えるポストイットを開発したのです。偶然の産物ではありますが、技術とニーズをうまく結合させたイノベーションと言えるでしょう。

それから、体重計や体脂肪計で有名なタニタの社員食堂もイノベーションの1つです。「健康志向」という世の中の認識やニーズと「食事」、そして、「タニタのブランドイメージ」をうまく結合した結果のイノベーションと言えるでしょう。

このように、市場に波を作り出すイノベーションは既存の技術、既存の知識からでも十分に行えるものになっています。ただ、これを実現するためには、普段から商品について真剣に考えるほか、世の中のさまざまな分野にアンテナを張っておくことが大切です。

私は、どんなに小さな波での良いので、市場への影響力を発揮し、リードできるようなイノベーションを実現していきたいと考えています。

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